平成26年度補正予算が1月に閣議決定され、国土交通省が公表した「省エネ住宅ポイント制度」について改めて確認しておきましょう。

「省エネ住宅ポイント制度」とは?

「省エネ住宅ポイント制度」とは、国が定めた省エネの基準を満たしたエコ住宅を新築(購入を含む)した際やエコリフォームをした場合に、ポイント(1ポイント=1円に相当)が受け取れる制度です。新築、購入の場合で30万ポイント、リフォームの場合は工事内容に応じて30万ポイントが受け取れる制度となっています。

国が定める省エネ基準とはどんなものなのでしょうか?確認しておきましょう。

■対象となる住宅と求められる省エネ性能とは
省エネ住宅として求められる性能は「トップランナー基準」や「断熱等性能等級4」の木造住宅などが挙げられています。いずれの基準の場合でも高い省エネ性能が求められるという点に注意しましょう。

○エコリフォーム
・窓の断熱改修
・外壁、屋根・天井、床の断熱改修
・設備のエコ改修
上記いずれかにおいて一定レベルの改修工事を行うことが必要です。なお、同時にバリアフリー改修やエコ設備の設置、リフォーム瑕疵保険の加入、耐震改修を行った場合ポイントの加算対象となるようです。

■対象期間
○エコ住宅の新築・購入、エコリフォームの場合
工事請負契約日は、平成26年12月27日以降に契約したものが対象
工事の着工日と完了日は、工事請負契約締結日から平成28年3月31日までの間に工事に着工し、予算成立日以降に工事が完了するものが対象

○完成済み新築住宅を購入する場合
平成26年12月27日までに建築基準法に基づく完了検査の検査済証が発行されたもので、予算成立日以降に売買契約を締結した新築住宅が対象

契約日や着工日、工事完了日などで、細かい条件が設定されているので利用を考えている際は注意しましょう。また上限の予算枠も設定されています。前回の「復興支援・住宅エコポイント」でも、予算枠に達したため受付を終了する事態となっていますので、今回の制度もいわば早い者勝ちになると考えられますね。