4月12日の債券市場で30年国債の利回りが過去最低の0.390%まで低下しました。

日銀によるマイナス金利政策の影響で超長期金利の低下に拍車をかけています。

下記の表のように30年国債の利回りは3月に入って以降、約半分の水準にまで金利が急低下しています。

30nen

出典;日本相互証券株式会社

 

3月末との比較しても金利は0.1%程度低下しており、現状の金利水準が今月末も継続した場合、今後、各銀行の20年・30年などの超長期固定金利やフラット35の住宅ローン金利は過去最低を更新する可能性が極めて高いでしょう。

日銀のマイナス金利政策導入まで10年国債の利回りが0.4%程度で推移していたわけであり、現状の30年国債の利回りがこれと等しいレベルにまでなっていることは、日銀が導入したマイナス金利政策がいかにインパクトがあるかを物語っています。

国債の利回りだけで考えれば、昨年秋の10年固定の住宅ローン金利は0.8%前後を提示する銀行が多かったですので、30年固定金利やフラット35の金利がこのレベルまで低下してもおかしくないでしょう。

もちろん、貸付期間が長くなるほど銀行のコストは増えますので、0.8%まで低下すると安易には計算できません。

いずれにしても、マイナス金利政策が長期金利に与える低下圧力はすさまじく、住宅ローン金利の急低下を後押ししています。

銀行業界がマイナス金利政策を快く思わないのは住宅ローン金利はもちろん、貸出金利の低下につながるためです。

もちろん、これは資金の借主からすると大歓迎の事態であることは間違いありません。

一般的に住宅ローンの借り換えは1%程度金利が低下するのは目安と言われています。直近の住宅ローン金利急低下により、5年・6年より前に住宅ローン借り入れをされた方であれば、住宅ローン借り換えにより1%程度の金利低下は可能だと思われます。

ぜひ、ご家庭の買い入れをされている住宅ローン金利の再確認をしましょう。

もし、ご家庭で住宅ローンに関する資料がなければ、現在住宅ローンの借り入れをされている銀行のコールセンターに「住宅ローン返済計画書」が欲しいと言えば、1週間程度で郵送されてきます。

ぜひ当サイトの住宅ローン比較コンテンツを活用してください。