『空前の低金利 住宅ローン借り換え「最後の好機」』、こんなタイトルの記事を見る機会が多くなっています。政府による金融緩和と銀行間の競争激化を背景に、住宅ローン金利は空前の低水準にあると言えます。特に現在住宅ローンを抱える借り換えを検討される方にとって、老後の大きな負担となりかねないローン負担を減らす「最後の好機」となるのでしょうか。

記事では、とある都内の45歳会社員を題材に、借り換えた例を掲載しています。ご本人曰く「総返済額を大きく減らせたうえ、退職後の返済期間も短くできた」とのこと。満足される借り換えになり羨ましいですね。

さて、45歳会社員は、40歳の時に30年全期間固定金利2.95%、3,000万円、月返済額約12万6千円のローンを組み、70歳で返済完了するプランだったそうです。しかし退職後の支払いを心配し、借り換えることを検討されました。

借り換え時には残った返済期間をそのままとするか、短縮するか判断が必要です。

例えば、そのままとする場合、残った返済期間が25年、利息を含む総返済額が3,400万円だとして、返済期間を25年そのまま、借入れ金利は2.95%から1.95%と1%金利が下がる大手銀行に借り換えると、月返済額が大きく減り、総返済額も数百万円単位で減ることになります。

一方で、残った返済期間を短縮する場合、今回退職後の支払いを心配していますから、返済期間を5年短縮して65歳で返済出来るよう返済期間を20年にします。借入れ金利は2.95%から1.45%と1.5%金利下がるネット専業銀行に借り換えると、返済期間が5年短縮し、期間短縮による利息負担が減り総返済額も減ることになります。月返済額は多少増えますが、退職後の心配より現役時代になるべく返済してしまうのは賢明な判断と思います。

借り換えには登記料や印紙代など諸費用が数十万円程度かかることがある点はよく考慮の上、退職時の借入残高を極力低くしておくのは、老後豊かな生活を送るためにとても重要なことでしょう。

『空前の低金利 住宅ローン借り換え「最後の好機」』、このタイトルは的を射たものかもしれません。

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