フランスを本拠とするBNPパリバ金融グループの生命保険会社である、カーディフ生命は、2016年1月14日、住宅ローンを一緒に組む夫婦、どちらかががんと診断された場合に、ローン残高の支払いを免除する保険の販売開始を発表しました。

ご夫婦それぞれが団体信用生命保険に加入し、どちらかに万一のことがあった場合にローン残高がゼロとなる保険において、ガン保障特約を付保するのは日本国内初とのことです。

2016年1月15日から、千葉興業銀行の住宅ローン顧客を対象に提供しました。

 

がん診断で住宅ローン免除といえば、auじぶん銀行ソニー銀行の名を思い出す方も多いかもしれません。

auじぶん銀行では、団体信用生命保険において、「がん100%保障団信」「がん50%保障団信」「がん100%保障団信プレミアム」「一般団信」と4つの団信プランを取扱っており、自分たちの状態にあったものを選択できます。 「一般団信」は、死亡・所定の高度障害状態の保障に加え、医師の診断書などで保険会社に余命6ヶ月以内と判断された場合、その後の住宅ローン残高が0円となる団信です。満65歳までが加入でき、借入金利の上乗せはありません。

次に、「がん50%保障団信」は、一般団信の保障内容に加え、がんの進行程度(初期から末期)に関わらず、「がん(所定の悪性新生物)」と診断確定された場合に、その後の住宅ローン残高が1/2になります。上乗せ金利はなく、満50歳までが加入できます。

一方、「がん100%保障団信」は、住宅ローン残高が0円となります。「がん50%保障団信」同様に満50歳までが加入できますが、前者との違いは、借入金利に0.1%※上乗せの金利が設定されます。

そして、「がん100%保障団信プレミアム」は、がん100%保障団信に加えて各種補給金の特約が追加されるなどより充実した保養内容になっています。

ソニー銀行でも、auじぶん銀行と同様に無料で50%のがん保障が付帯されています。また、0.1%の金利を上乗せすることで100%のがん保障にアップグレードすることもできる点も同じですね。

ただし特筆すべきはこの100%のがん保障で、がんと診断を受けた際に住宅ローン残高が0になるのに加えて、100万円の診断給付金(上皮内がん等の場合は50万円)が支給される+がんの先進医療を通算1000万円まで保障してくれるなど、非常に手厚い保障になっています。

 

保険業界は差別化のために多種多様なサービス提供が活発化しており、昨年にはライフネット生命がLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)方々の同性婚・同性パートナーを死亡保険金の受取人に指定できることを発表し話題となりました。

 

なお、カーディフ生命はイオン銀行住信SBIネット銀行の疾病保障の引き受け保険会社であるため、両銀行でも共働き夫婦向けガン保障特約付き住宅ローンの取り扱いを開始する可能性がありそうです。

当サイトの「疾病保障を徹底比較!」も参考にしていただければと思います。

 

未来の自分の健康状態はわからないもの。万が一を考えた住宅ローンプランの1つとして、選択肢に入れておきたいですね。