不動産調査会社東京カンティの調べによると、2015年に都内で分譲された新築マンションの平均価格は、都民の平均年収の11.30倍にのぼることがわかりました。

この新築マンション価格が平均年収の10倍を超えたのは2年連続であり、2014年と比較して0.69ポイント上昇しています。 2015年の新築分譲マンション価格は、2014年比で6.2%増の平均7086万円。

新築マンション価格だけでみると、4年連続の上昇です。

外国人投資家による購入やタワマンや賃貸マンション経営などの節税対策需要により、マンション価格が値上がりしたと考えられています。

一方、同15年の東京都民の平均年収は、2万円減の627万円です。

市場では、新築高額物件が増えており、16年上半期の平均価格も上昇しているといいます。

一方で、それとは別に、割安感のある庶民向け物件も郊外で出始めており、16年全体では横ばいか下落の可能性があると予測されています。

 

次に、中古市場に目をむけてみましょう。同東京カンティの調査によると、首都圏中古マンション価格の年収倍率は6.69倍。平均年収が伸び悩む中、中古マンション価格は需要増を受け、上昇傾向が続いています。 それでは、ほんとうに都内のマンション価格はバブル傾向にあるのでしょうか?

 

ニッセイ基礎研究所は、住宅ローン金利低下による効果などを加味し、買い手が実際に支払う価格を計算しています。それによると、ローン金利低下による実質的な値引き効果が、マンション価格上昇の影響を打ち消しており、住宅取得者の負担はそこまで増えていないといいます。実質的な年収倍率は、それほど高くはなっておらず、史上まれにみる低金利が見た目のマンション価格を押し上げていると言えるかもしれません。

実際にフラット35の金利を見ても、下記のようにこの7年で2%近く金利が低下しています。

img_kinri_01出典;ARUHI

具体的な試算を行うと、3000万円を35年固定金利で借り入れた場合、2009年4月の3%で借り入れをした場合、総返済額は48,603,091 円、2016年8月のフラット35の金利0.9%で借り入れをすると総返済額は34,999,812 円と差額は1300万円にもなります。

いかに住宅ローン金利の低下の影響が大きいかお分かり頂けると思います。

ここで現在、住宅ローン金利の主戦場となっている、10年固定金利をランキングでご紹介したいと思います。

 

10年固定金利比較表/

10年固定金利比較表
No銀行名10年固定金利特徴やメリット
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※2023年11月1日からのお借り入れ分について、新規購入での物件の購入価格を超えてお借り入れの場合は、金利が年0.05%上乗せになります
5イオン銀行年1.490%イオンなどでの買い物がいつでも5%オフになるサービスは他行では決してまねできない。
※この表の金利は定期的に更新されるため、記事本文と更新タイミングが異なる場合があります。
※1 。審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5年、10年に限定されます。
※2 物件価格の80%以下で住宅ローンをお借入れの場合。審査結果によっては金利に年0.1%~年0.30%上乗せとなる場合があります、借入期間を35年超でお借り入れいただく場合は、ご利用いただく住宅ローン金利に年0.15%が上乗せとなります。